ほんとうの自分を探して

車いすで電車&新幹線を利用するには

私は、外出時は手動の車いすを使っています。

自らの腕を使って動かすこともありますが、結構負担に感じているので、多くは家族に押してもらっています。

ほとんどが車を使っての移動ですが、毎年年始の帰省では、新幹線などの公共交通機関を使います。

帰省先がかなり遠いので、全ての移動時間を測ると、およそ6時間はかかります。

全ての路程を車で行くとしたら、乗り換えの面倒さはありませんが、軽く10時間を超えてしまうし、家族全員の疲労度も違うので、予約が必要ですが、電車と新幹線を利用しています。

 

車いす利用者が公共交通機関を使うには、ほぼ確実に事前に連絡をする必要があります。

電車利用の場合は、地域によって差があり、事前連絡が不要なこともあるようですが、

車いすでの新幹線利用の場合は、必ず必要です。

今回は、私が電車~新幹線を利用する時に行う流れについて、簡単にご紹介します。

 

1.チケット購入

1)JR東海(出発地の鉄道会社)に連絡し、チケットの予約をする

私の居住地域は東海地方なので、JR東海のHPから車いす専用ダイヤルの電話番号を確認し、連絡します。
https://railway.jr-central.co.jp/pwd/wheelchair/tel.html

ちなみに、新幹線停車駅へ行って購入できる場合は、ネットの予約サイトに必要事項を入力・送信して、JRの担当者から連絡を待つことができます。
https://railway.jr-central.co.jp/pwd/wheelchair/apply/
私は、電車の乗車駅で購入したいので、電話での申し込みをしました。

 

専用ダイヤルに電話すると、自動音声で案内され、担当者へ繋がります。

そこで、質問に答えていき、予約をしますが、質問される内容はおおむね以下の通りです。

・氏名・希望日・時間・乗車駅・降車駅・乗車人数・個室希望の有無
・車いすの種類(手動・電動)・障害者手帳の級(○種)
・スロープが必要か・駅員のサポートが必要か
・ホームで少しの間待つことはできるか
・いつチケットを購入するか・どの駅で購入するか

新幹線の乗り換えがある場合、乗り換えをどの駅で希望するか、また、乗りたい新幹線の号数があればそれを伝えるとわかりやすいと思います。

電話終了後は、JR側で空席などを確認後、電話連絡が来て、予約が確定します。

 

2)チケットを購入する

電話予約の際に伝えた購入予定日に、駅の窓口でチケットを購入しておきます。

利用当日購入も可能ですが、その時はかなり余裕をもって行くことをおすすめします。

 

2.利用当日

1)余裕をもって乗車時間前に駅に到着し、駅員さんに声をかけておく

駅の方は、私たちが無事・安全に乗車するため、細心の注意を払ってくださっています。

他の乗車の方もいる中、対応をしてくださるので、ゆとりをもって駅に到着し声をかけておくことはマナーでもあり重要です。

 

2)改札~乗車まで

改札を通ると、駅員さんがスロープを持ってきて、ホームまでサポートしてくれます。

乗車時間までにゆとりがある場合は、改札を通った後、ホーム階へ行くエレベーターの近くで待つこともあります。

ホームまで行くと、乗車位置まで行きますが、電車の場合は、最後列の電車の乗り口になります。

電車が止まり、ドアが開き、乗客が降りると、駅員さんが急いでスロープを置き、車いすを電車の中まで押してくれます。

 

電車の最後列の乗車口周辺は、車いす利用者のためのスペースがあることもあり、広さが確保できているので、他の方の通行の邪魔にもならず、安心して乗れています。

 

一方、新幹線の場合は、大抵11号車の後方に車いす利用者が利用できる個室があり、そこを予約することが多いので、12号車に近い11号車の乗り口で待ちます。ここまでも、駅員さんがサポートしてくれます。

新幹線が到着すると、電車の時と同じようにスロープをかけて、車いすを押して新幹線へ乗せてくれます。電車との違いは、駅員さんから乗務員さんへ引き渡されることです。

その後は、乗車してすぐの場所にある、予約した場所(個室)へ案内され、目的地までは家族のみで過ごします。

 

3)降車から下車まで

目的地の駅に到着する少し前にアナウンスがありますが、その頃、乗務員さんが個室前まで来ます。降車準備のため、個室から出てドアの前で待ちます。

新幹線が停車すると、他の方々が降りた後で、降車駅の駅員さんがスロープをかけ、新幹線から下車のサポートをしてくれます。

新幹線が発車し終わった後、移動し、ホーム改札口を出るまでサポートしてくれます。

 

以上が、チケットを予約購入から利用終了までの流れです。

 

 

3年くらい前までは、予約で電話してもなかなか繋がらず、長い間機械音声を聞きながら待っていることが多かったです。

でも、今回(2022年末)は、すぐに電話が繋がりました。繋がりやすくなったのは、一部車いす利用者もネット予約ができるようになった、ということが大きいかなと、個人的に想像しています。

新幹線停車駅までチケット購入に行けるようなら、電話連絡不要なのでネット予約のほうが簡単に思えます。私は、在来線の駅で購入するので電話連絡しましたが、ネット予約できるようになると嬉しいなと思います。

 

余談ですが、新幹線の個室とは、多目的室のことです。利用者がいない場合は、赤ちゃんの授乳やおむつ替えのスペースとして、乗務員さんに申し出て使うことができる、広めの部屋です。

 

公共交通機関を利用する際は、車いす利用の場合は、多くの方のサポートが必要です。

乗客が多い中、個人に対応してくれるシステムがあることを有難く思います。

予約なしでは乗車できないので、面倒に感じることがあるかもしれませんが、自分以上に先方が安全に気を配ってサポートしてくださると思うと、やはり感謝だなと思います。

こうして安全に往復の旅をすることができ、今回も、実家への帰省を楽しめたのでした♪

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